院長あいさつ ・ 財団理念
院長あいさつ

- 大原医療センター 院長 石橋 敏幸
このたび、4月1日付けにて吉田典行前院長の後任として院長の任を拝しました。
新型コロナウイルスが世界中で猛威を振い医療情勢が緊迫する中ではありますが、この艱難を乗り越え、皆様から信頼される病院として地域医療に貢献して参ります。
団塊の世代が後期高齢者となる2025年、その後の超高齢化社会を見据えますと、既に病院の機能分化が必要な状況になっています。大原記念財団は時代を先取りし、急性期医療を担う大原綜合病院と回復期医療を担う大原医療センターの2病院体制を構築しました。
平成30年1月に大原医療センターの急性期分野を大原綜合病院に集約し、
新大原綜合病院が開院し、同時に、大原医療センターに地域包括ケア病棟と回復期リハビリテーション病棟を開設し、同センターを急性期後診療と亜急性期診療を担う病院とする先進的な取り組みを行いました。現在、急性期の大原綜合病院と回復期の大原医療センターが両輪一体となり地域医療に貢献し、この連携が今後ますます重要になってきます。
当センターの地域包括ケア病棟では、高齢者が罹患しやすい心疾患、肺炎、尿路感染症等や内科系疾患を有する整形外科疾患の急性期治療が終了した後、リハビリを含めた回復期の治療を行い退院できるようにしています。また、地域の医療機関からの要望に応じ、急性期病院での治療に至らない亜急性期疾患の入院診療も行っています。今後、この分野にも力を入れていきます。
回復期リハビリテーション病棟では、脳血管疾患や大腿骨頚部骨折など整形外科疾患で急性期を脱してもまだ医学的・社会的・心理的なサポートが必要な患者さんに対して、多くの専門職種がチームを組んで集中的なリハビリテーションを実施し、安心して自宅や社会に戻っていただくようにしています。
両病棟の診療とも各市町村や地域包括支援センター、ケアマネジャーと協力し住み慣れている地域で医療と介護が安心して受けられるよう退院に向けて調整をしています。
地域医療を担う病院の使命として、若手の人材育成にも力を注いでいます。次の世代を担う人材育成こそが地域の皆さんが安心し信頼していただける病院の条件です。全職員がワンチームとなり“人材育成”を軸とする病院運営が “人を愛し、病を究める” 財団理念に通じるものと確信しています。
地域の皆様との絆を大切にしながら職員とともに誠心誠意取り組んで参ります。