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ご挨拶

全国レベルの実力をつけ
将来の福島、日本の医療を担う医師となれ

総合臨床研修センター長
 (大原綜合病院 副院長)
石橋 敏幸

東日本大震災による震災・原発事故が福島県、特に福島市の臨床研修にもたらしたものは何か。
2012(平成24)年度、福島市の3つの臨床研修病院(当院、福島赤十字病院、わたり病院)の研修医数は当院の1名だけでした。当院として、臨床研修に対する取り組みを根底から見直し、医学生から慕われる研修プログラムと研修環境の見直しを真摯に行い続けています。
研修医の立場になり、“楽しい臨床研修”ができる環境を提供し続けています。充実した勉強会・カンファランスは勿論のこと、一流の講師を招聘してのカンファランス・講演会等を企画し福島で全国トップクラスの研修ができるように環境整備に取り組んでいます。
特に、研修医教育の最も重要な環境は“先輩研修医、上級医、指導医”自身であり、当院の教育理念の根本は“共育”です。医師を含め全職員が研修医とともに切磋琢磨し成長し続けることです。最近では、定数どおりの素晴らしい若き人材が2年間の楽しい研修を修了し羽ばたいています。

また、震災以降、福島市の大原綜合病院、福島赤十字病院、わたり病院の臨床研修病院が“医療の復興” “若手医療人の確保・定着と育成”に真摯に取り組み、2014(平成26)年4月1日にこれらの3病院、福島市医師会、福島市が三位一体となり、魅力ある臨床研修病院の連携を目指し、 福島市臨床研修“NOW”プロジェクト を設立しました。
直面している問題はまさに“今 (NOW) ”取り組むべき課題であり、日赤病院 (NISSEKI)、大原病院 (OHARA)、わたり病院 (WATARI)の頭文字をとり“NOW”、福島市臨床研修“NOW”プロジェクトと命名し、当院が中心になり3病院が“仲良く楽しい”連携のもと研修のレベルアップに取り組んでいます。
震災・原発事故のピンチをチャンスと捉え、医療の復興は地道な人材育成に尽きるとの信念で取り組んでいます。その結果、研修医数はV字型の回復を示し(参考ページ)、研修医が地域医療に元気を与え、福島市の医療の復興を現実に進めています。

当院は更なる急性期医療、地域包括ケアシステムを見据えた臨床研修の充実をめざし、30年後の福島、地域の医療を担う医療人を育成します。医療の復興と創生には皆さんの若い力が必要です。大原で一緒に歴史をつくりましょう!

 

〔2019(平成31年) 1月〕

総合診療科 主任部長 川井 巧

病院全職員で
研修医の成長をサポートします

臨床研修プログラム責任者
 (大原綜合病院 総合診療科 主任部長)
川井 巧


当院は1892(明治25)年に開院以来、非常に長い歴史を歩んで参りました。臨床研修病院としても歴史は長く、臨床研修が必修化された2004年以前の2001年から臨床研修指定病院として研修医教育に従事し、2019年までに81名の医師が臨床研修を修了し、全国各地で臨床の第一線に立っています。

大原綜合病院のプログラムは、他病院と比較すると選択期間は短く設定しています。
将来的に自分の専門とする領域だけの診療を続けることができる医師はほんの一握りです。後期研修として専門とする領域の研修に入る前に幅広い領域の実際の現場で経験する、それにより患者さまの多様な訴えに適切に対応できるようになれる、その信念で多くの科を必修として研修プログラムを作り上げています。
また、研修医にとって救急診療の場は多くの疾患の経験を積む上で非常に大切ですが、救急診療はその場限りの診療になりがちです。2020年度からは一般外来診療が必修化されますが、それ以前の2017年度から当院では総合診療重視プログラムにて必修化に先駆けて外来診療研修を開始しておりました。
2020年度の外来研修必修化に伴いプログラムは1本化しましたが、救急診療とは一味違う、継続的な診療の重要性も十分に学ぶことができます。

大原綜合病院は2018年1月には新病院へ移転し、以前は分散していた急性期医療が統合され、急性期医療・回復期医療・精神医療・在宅医療の場が明確になりました。
患者さまに提供する医療はもちろん、研修医にとってもより望ましい研修環境となりました。

臨床研修制度が必修化されて以来、以前に増して医師は医学のみならず幅広い知識が求められています。
大原綜合病院の「人を愛し、病を究める」理念のもと、病院全職員で研修医の成長をサポートしています。
大原綜合病院の臨床研修の基本方針の一つに以下があります。


   全職員が臨床研修の意義と到達目標を理解し、
   研修医主体の研修教育環境を整備し、
   研修医とともに人格の涵養
(かんよう)を目指す

研修医教育に全職員が携わることで、病院全職員も成長しようという病院です。
大原綜合病院での研修を通じて、病院とともに大きく羽ばたいてください。

 

〔2019(平成31年) 2月〕