新病院棟のご案内
平成30年1月1日(元旦)新病院開院しました!これからもよろしくお願いいたします。平成29年12月3日(日)、新病院棟内覧会を開催しました!(当日の模様)
平成29年9月1日(大安)、竣工式・定礎式を執り行いました!(当日の模様)
新病院棟開院のごあいさつ

- 一般財団法人大原記念財団
副理事長兼統括院長 - 佐藤 勝彦
新病院棟は、23ヵ月の歳月をかけて平成29年9月1日に完成することができました。
そして平成30年1月1日、最新の医療機器や電子カルテシステムを設置して新病院棟が開院しました。これまでご協力いただきました地域の皆様に対し、心から感謝申し上げます。
新病院棟は免震構造で、大地震が来ても被災の心配はなく、災害非常時においても切れ目ない医療を提供できるようになりました。
屋上にはヘリポートを設けて救急センターに直結させ、圏域以外からの患者搬送にも対応可能です。救急や高度医療に対応するための集中治療室や感染症に対応可能な病室も設置しました。
検診部門や画像診断部門も強化して市民の健康づくりや疾病の早期発見に貢献したいと考えています。
外来や病棟は、自然を基調に清らかでやさしい雰囲気とし、病室は4床室を基本として個室は最大限に増やし、病棟間には患者同士や面会者との憩いの場としてのデイルームを設けました。さらに、大会議室を兼ねたレストランや外来にはカフェや売店を充実させてアメニティーの向上を図っています。
新病院では、これまで本院と医療センターに分散していた医療機能を統合します。
これにより主要な診療科がすべて揃うことになり、救急医療、小児・周産期医療、臓器別専門医療など、幅広く総合病院として急性期医療を提供します。
救急疾患や外傷に迅速に対応すべく救急センター内にCT装置を配置、その隣に脳神経外科と整形外科からなる外傷センターを併設、さらに画像診断センターや心臓カテーテル検査室を配置して備えは万全です。
2階には一般外来や専門外来を集中的に配置して利便性を高め、導線を短くするため同一階に消化器内視鏡センターを配置しました。
健診予防センターは3階に配置、エグゼクティブな空間で検診を受けていただき、異常がみつかった際には2次検診を即座に受けられる体制も整えました。
がん診療部門では化学療法センターを3階に配置、落ち着いて治療に専念できる環境にしました。
透析部門は同じく3階に配置していますが、一般外来とは動線が交わらない専用エレベーターで上がることができます。
こども病棟やレディース病棟は6階に配置、小児や女性にも優しい診療環境を整えました。
立派に完成した病院で、私たちは医療の原点である人間愛に基づいて最良の医療を探究することを旨とする病院理念「人を愛し、病を究める」を掲げ、すべての患者さまを笑顔にするために日々努力して参ります。
これからの地域医療は、多くの医療施設との連携が必須です。新病院では、地域医療支援病院・開放型病院としてこれまで以上に地域密着型医療を実践します。より多くの紹介を受け入れ入院医療に力をいれる一方で、外来では逆紹介を奨励し、登録医との“二人主治医制”を推進します。また、アクセスの良い“まちなか病院”の特徴を生かし、医療診断機器の共同利用や共同診療の推進にも取り組んで参ります。
東日本大震災とそれに引き続き発生した福島第一原発の事故により被災した福島において、新病院の開院が復興のシンボルとして市民の方々を勇気づけることができれば望外の喜びです。私たちは、これからも福島市の市民病院として地域の皆さまと伴に歩んで参ります。
平成30年 1月 1日

写真左から/ 現病院からの新病院棟外観、こどもセンター(わくわくルーム)、麻酔・手術センター(手術室)